コラム&リポートの最近のブログ記事

 知人が最近、某「ニャンニャン倶楽部」誌(いつの号か不明)のラバーフェチについてのコピーを送ってくれました。日本人ライターが「北ドイツ・ゴム一体化計画協会」なる組織の会長にラバーフェチについてインタビューする記事でした。
 それによると、当該協会員は「ただゴムが好きなだけではなく、皮膚そのものだと思っているから、ゴムに触れているときが至福の瞬間なんだ。我々はゴムと一体化しているからね。女性の肌とは比べものにならない。
 協会のメンバー数は500人くらい。個人差が大きいのでこれがラバーフェチだとひと言では言えないが、共通しているのは「女性の身体を必要としない」ってこと。もちろん射精には至るが、性的興奮や満足は、女性のあそこには存在しないと断言できるものがほとんど。女性と普通のセックスを楽しんでいるメンバーは多くないんじゃないかな」
 私はこれを読んで、ALT-FETISH.comのショールーム(現在はafstore、http://afstore.blogspot.com/)に来るお客さんとのやりとりを思い出さずにはいられませんでした。
 なにしろ筆者自身がまさにラバーフェチ。私に限らず、ラバーフェチにとって女性とのセックスは「社会的性」、いわばジェンダー役割であり、本当に私に備わった変態性的欲求とは無関係。ラバーフェチの本能はもっぱらラバーにしか向かわないのです。
 私がお客さんの多くに質問するのは、「風俗を利用した経験はあるのか」です。あけすけな質問に、意外にもほとんどのお客さんが気さくにこたえてくれます。ありがたいことです。答えはほぼ100%、ノーです。そう、私も風俗体験なし。なにしろラバースーツ1着あれば他にどんなオカズも不要ですよね。
 北ドイツ・ゴム一体化計画協会会長氏の話に戻りましょう。私が度肝を抜かれたのは、あまりにもこの会長のフェチ度が重症だってこと。第二次大戦中の防空壕で経験した糞尿臭や他人の排泄音がきっかけだっていうんですからかないません。「防空壕にしろ泥だらけにしろ、本当はそんな境遇から早く逃げ出したい。でも現実として逃れられない。なぜこんな目に遭うんだと恨み、自分を哀れんで悲嘆し、誰も助けてくれないと絶望し時間を過ごすしかない。そうすると、辛さから逃れようと意識が現実から離れようとする。そんなときに、現実へと引き戻してくれる人間らしい感覚が、汗や体臭、口臭といった臭いなんだ。通常なら嫌な悪臭でも、「まだ生きている」っていう実感が湧いてくるんだよ。
 そんなつらい状況から逃れたい一心で変身願望が現れ、それをいまも持ち続けている」
 いやーすごい。この会長は防空壕で、トイレもへったくれもないところで、見ず知らずの女性とかがすぐ横でおしっこやうんちをするのを目撃したりしてるわけです。まさに極限状況。それで変身願望が現れてくると。
 たしかに私自身もちょっと過去に極限状態に陥ったことはありました(戦争などには遠くおよばないが)。それで変身願望みたいなものには共感できます。
 ラバーを着るというのは皮膚、普段は白っぽい皮膚が、形はそのままで、真っ黒のつやつやになるのですから、これはもうとんでもない有り様です。すごい変身が出来てしまう。自分の身体なのに、いったい何だこのつやつやの黒光りは、となる。そうして、このツヤ黒光りがだんだんペニスに思えてきて、しかも巨大なペニスにペニスが生えている。この変態状況の中で、自分ではない別の人格が興奮しているという「設定」が心の中に湧いてくるとかなり興奮します。ラバー着て興奮しているのが自分ではなく、自分以外のファンタジーの存在、私の場合はラバーフェチの女(現実には存在しない)に、人格を憑依させます。私はそのときに消し去られて、ラバーを着たラバーフェチの変態女がよがっているような感じになるのです。そのときは、私は本当に自由、自由どころか空気のように、そう、ちょうど「風になって」しまったかんじです。
 防空壕の極限状態で、糞尿臭などに「生きている」という実感を得る契機を見いだした会長でしたが、平和な現代社会でも、とてつもなくシステム化されて個人個人の生の領域は細分化・専門化される一方です。非常に狭く部品化された個々の生が実感をとてつもなく変なもの=ラバーに見いだすのは、ありだと思います。というか、そこが変でインパクトをもっていないと、変身、変態のエネルギー不足になります。
 だから、皆さんは最初はグローブだけはめて、すごいな、やばいなこれはと。気がつく。ついにはおそるおそるキャットスーツを買い、そしてどんどんはまっていくんです、私みたいに。
 先日話変わりますが、産まれて2度目にして、バキュームベッドにトライしました。ラテクサのもので、中に穴の開いたパイプを通して、パイプの一端が外に出ており、そこに掃除機を当てるとシューッと人間真空パックが出来ます。ショールームの取材にスナイパーイブというSM雑誌がくるってんでその準備でやってみた次第です。
 掃除機の操作などはダマコ。で、感想ですが、恥ずかしながら、途中でギブアップしました。何が怖いって、細っちいラバーのチューブをくわえてそこから息をしますが、ふとした拍子にそのパイプが外れたり、塞がってしまったら死にます。それをまず頭で分かった上で慎重にラバー袋に入り込みます。ファスナーを閉めてもらって、いざ掃除機で吸引。勢いよくベッド内の空気が失われていきます。身体にぴったりとラバーが張りつきだしたそのとき。わずかな空気が外に吸い出される音が耳元でシューッと大きな音を出し始めたのです。これで私はパニックに。アーストップストップだめだめと絶叫して「救出」されました。
 本当に怖かった。これまで何人もの人のバキュームベッド体験を手伝ってきたんですが、こんなに怖い物とは知りませんでした。皆さんごめんなさいというか、すごいですねーっ! よくこわくないですね! ちなみに、afstoreはレイアウト変更をして、バキュームベッド体験も出来る広さが出来たんですが、あいにく営業が2月下旬までお休みです(予約や通販は通常どおり)。
 afstoreのブログに営業情報を掲載しました。ぜひご確認ください。繰り返しますが、いつものネットの通販はまったく平常どおりです。店だけ休むということですので誤解なきよう。

※おしらせ
本日12/25(日)は店はお休みします。
※値下げ案内
キャットスーツ値下げしています。品切品の場合フロントファスナーに変更しても待ち時間は同じですから、初心者の方は薄手で着やすいフロントファスナーをお勧めします。先日、ダマコが試作したショルダーファスナーを着るのにえらい手間取った。昔はするっと着られたが、もうからだが固くなってきて腕のファスナーを上げられないんです。カナし。ただ着にくいからこそ、高い装着感が得られるというマゾ欲求はショルダーファスナーのほうがいいですね。

 ALT-FETISH.comオリジナルラバーキャットスーツ
【フェティッシュジャーナル】[ラバーフェティシストのためのメルマガ・ブログ]
文・市川哲也
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 私たちはパソコンではありません。心理学と経済学をミックスさせた学問領域では、人間は経済学で規定されるような合理的な意志決定だけをする生き物ではなく、ほとんどの場合、不合理で誤ってさえいる意志決定を好んでするということが分かっています。
 たしかに、外国為替証拠金取引をやったことのある人ならご存じでしょうが、いくらチャートとか理屈とかを了知していても、実際相場でポジションを取って、損が膨らんだりすれば、知識や理性など吹き飛んで、相場に翻弄されてしまいます。また、身近な例では、太ると分かっていて夜、ジャンクフードを食べる。つい不要な物を通販で買ってしまうといったことも、人間の悲しい、しかしリアルな性だと思います。分かっててもつい、不合理なことをやってしまうのがつまり、私たち人間の生というものです。私たちには、不合理で説明のつかない体験も、精神の滋養のために必要なんです。
 おそらくその体験が人為的に作られたものが、祭りではないでしょうか? 祭り体験、してますか?
 ところで、先日私は知人のイベントの手伝いをしました。マーキスジャパンという集団を率いる彼がオーガナイズしたファッションショーの撮影です。ファッションショーは渋谷の円山町にあるライブハウス「クラブエイジア」で、8/20夜行われました。彼は、自らの私財数十万円を投入して、MARQUISで掲載されるヨーロッパの一流ビザールブランドから、革製のマスクやコルセットを大量に輸入。この夜のために準備しました。スーツケース5~6個分におよぶ大量の衣装。モデルは10名以上。たいへんな規模です。日本ではまず売っていないし手に入らない、そしてもちろん、ミクシーで集められた素人モデルたち(普段はダンサーやパフォーマー、コスプレイヤーなど)は見たこともないような珍しい、それ故圧倒的に魅力的なコスチュームに大興奮。クラブという非日常空間で、ヨーロッパの本格的なビザールアイテムという超レアな服をまとい、陶酔しました。これは私はまぎれもなく、祭りだと思いました。私たち参加者すべてにとり、この夜の出来事は、カーニバルだったのです。
http://www.youtube.com/MARQUISJAPAN
 ショーは午後8時からなのに、集合は正午でした。昼過ぎから徐々に集まりはじめた参加者は最初、さしたる指示もされず、また知っている人も少ないところで、戸惑いがちでした。しかし、同じ目的で集まったモデルたちは、膨大な衣装とクラブのステージを見て、試着などしているうちにどんどん親しくなりました。張り詰めた緊張感のなかメイクをする頃には、私は、すっかり楽しくなっていました。この感覚は、高校や大学時代に学園祭のために、学校で準備をしていたあの時間に似ています。じつは、本番はどうでもいい。学園祭本番のために準備するその時間、プロセスこそが、不合理でとっても楽しい祭りの甘露そのものだったのです。当初、異様に長い準備時間に異議を申し立てたりしましたが、それが完全に野暮だったのは、瞬間的といっていいくらい時間が早く、過ぎたことにあとで気がついたからでした。
 不合理とはなにか。マーキスジャパンという存在自体がまったく不合理です。通常、会社は定款に目的を書いて登記し始まります。マーキスジャパンにももちろん定款はある。それなのに、代表者の彼はその目的には関心がありません。もうけることには関心がない。だから不合理なのです。彼の情熱はもっぱら、こうした祭り空間の創出に注がれます。めずらしい衣装を仕入れてきて、美女たちに披露することがまた悦びです。MARQUISという1つのすばらしい、奇跡の雑誌、ドイツの好事家が出しているフェティッシュファッションマガジンの世界観を日本に紹介することが重要なテーマであることは間違いありません。それはひとつのコアとしてありますが、そのことと祭りのプロセスから得られる意義、充足感は必ずしも重要な連環を持ちません。さらに不合理なのは、彼がこのイベントのために、告知をほとんどしなかったことです。mixiのマイミク数百名に日記やプロフィールで告知しただけです。モデルもその呼びかけにこたえた人たちでした。つまりほとんど、フラッシュモブのようなものでしょう。フラッシュモブとくればデモというわけで、ちょっと祭りと離れてデモの話題へ。すいません直近の文化系トークラジオlifeのテーマが祭りだったのでそれに影響されてます。
 ドイツではデモは日常的に行われると、文化系トークラジオlife2011.8.29放送で、ジャーナリストの津田大介氏が言っていました。そしてドイツのデモは、サウンドシステムがテクノを鳴らしながら、その後ろをだらだら若者が付いていくという形態がめずらしくない。彼がたまたま、ドイツで見たそうしたデモの「主張」は、近所に高層マンションが出来るがそれに反対するというものだったりしたそうです。彼もいっていましたが、日本でもこういう、ある意味洗練された、参加しやすいデモがどんどん起こればいいと私は思う。というのも、デモって楽しいし、すばらしく得難い非日常の祭りだからです。驚くべきことに、ドイツでは大規模なデモが起こった10ヶ月後の出生率が有為に上昇するそうです。つまりデモで知り合った男女が親しくなって子供を作る。これも津田大介氏の報告でしたが、非常に興味深いと思った。デモ=祭りではないかと。
 私たちフェティッシュ、ラバーフェティッシュピープルもデモをやりたい。サウンドシステム(テクノ)、そしてその後ろをラバーでぴっちり包んだ男女が歩くだけで、かなり強烈にアピールできそうだと思います。私がアピールしたいことはこれまでの古いイデオロギーとそのイデオロギーに凝り固まったあらゆる組織集団政党宗教団体からフリーな立場からいう「護憲」「脱原発」「消費税増税反対」「ベーシックインカム導入」そして、「若者の政治参加」です。これでリベラリストだということが分かりますよね(コミュニタリアンでもリバタリアンでもなく)。護憲は九条の問題ではなく、格差拡大を防ぐという視点から。脱原発は地球をやばい核で汚してほしくないから。若者の政治参加は、日本の社会保障支出の9割近くが高齢者向けに偏っており、子育て世代や若者の雇用、福祉にはほとんど回っていない。それは、若い人が政治に参加しない(投票に行かない、政治家に立候補しない)時代が長く続いた結果です。ベーシックインカムは、破綻している年金に変わるものとして。
 私は言いたいことがこのようにありますし、今はデモという祭りで楽しく、愉快に世間にアピールできる。もちろん、憲法があるから、きちんとデモをすればそれで逮捕されるとか一切ありません。お巡りさんが、デモの前後を守ってくれるおまけ付きです。お巡りさんに守られたラバーの集団。なんだか見てみたい気がします。

【フェティッシュジャーナル】[ラバーフェティシストのためのメルマガ・ブログ]
文・市川哲也
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1.マジでラバーフェチの市川が満足するものしか売らない、ラバーフェティッシュ
経験の質の高さ、これを裏付ける10年の実績
2.競合他社が手を出しにくい、回転の悪い海外雑誌や高額ラバーマスクを豊富に品
揃え(出血も辞さない在庫への投資)
3.キャットスーツで比較すれば日本で最も安い価格優位性
 グーグルやヤフーで上位に出るからといって、そこの商品やサービスが優れている
とは限りません。そのことは皆さんなら当然ご承知と思います。

 

 わが東京都知事、石原の翁(おきな)は、若い頃に米軍のB29かなんかの爆撃機からのミサイル攻撃を受けて、田んぼを逃げ回った記憶があるそうです。コックピットで操縦する外人の顔もしっかり見えたんだと。それはそれは怖かったろうに。気の毒にも、一緒に逃げていた友人は殺されました。この強烈な体験が、今の彼の礎ときてるものですから、彼が外人嫌い、女性や性的マイノリティー蔑視、日の丸君が代大絶賛の国粋主義者であっても、文句は言えないでしょう。彼の政治哲学は外国人によってもたらされた深いトラウマなのです。合掌。
 好きになる相手が普通の成人の異性だったら普通で、同性は言うに及ばず、フェチ、つまりブーツとかテカテカ光る黒光りのラバースーツなら変態、異常。そういう異常者、性的マイノリティーには、自分の権利を主張し、自分を肯定する機会がまったく得られない社会であってはならないと僕は思います。それは不寛容な社会です。私たち文明国に生きるものは、まず社会が寛大さを備えることが1つの進化の証であると認識し、寛大な気持ちをいつも持っていたいものです。
 このほどALT-FETISH.comは、私たちラバーフェティシストのあいだで近年著しく注目が高まっている、イギリスのあの!4Dラバーのラテックスを使ったオリジナルハンドメイドラバースーツの製造販売事業をスタートさせました。
 皆さんここでご案内ですが、SALOに持ち込まれた修理品のほとんどは、ラディカルラバーの生地で作ったものです。ラディカルラバーの生地は、4Dのおよそ半額で入手できますが、接着が剥がれやすいという難点があるようです。
 ALT-FETISH.comは試しにラディカルラバーの生地を仕入れて4Dと較べました。ラディカルラバーは、4Dにくらべて、表面がややざらついている感じでした。ラバーでコスチュームを作る際に、接着剤を塗る前に、ラバー表面の平滑性を徹底的に高めて(つまり汚れや細かいチリ、ホコリを除去して)行うのが必須です。ラディカルラバーはその作業がかなりたいへんだと想像できます。4Dは水拭きを何度か行えばきれいにツヤが出てきます。やっぱり生地は高いだけあって、4Dが圧倒的に優れているという印象です。
 ALT-FETISH.comが今回、自社でラバーキャットスーツの製造販売をはじめる経緯は簡単。SALOから事業を譲り受けたってこと。そもそもキャットスーツ作りたいって申し出てきた学生(SALOの渋谷候)を2004年から支援してキャットスーツのブランドにまで育てたのは他でもない私、不肖市川哲也だから。その辺の経緯とSALOの物作りの姿勢はこちらを参照。これをきっちり引き継ぐからね!!!
http://www.salo.jp/AboutSaloJP2.html
 でもその渋谷くんが、キャットスーツ作りはもう当面しないってことでじゃあ大量の生地どうするの、列をなして待っている他のキャットスーツ作りたいっていう学生に禅譲ってことでいいのだね? はいどうぞ、というわけで、譲り受けたのがこの学生(大学の服飾系コースを履修する研究生)。きのう、2011.7.29(金)にALT-FETISH.comの商談ルームを改装して急ごしらえで作ったアトリエで、熱心に作ってます。
 SALOとの違いは、まず、女性。あと、なんだろう、SALOよりも、ALT-FETISH.com色が強いというか、SALOみたいにブランドを作ったりしません。あくまでALT-FETISH.comの一アイテムラインとして展開します。納期が短い。そして安い。SALOと同じなのは、物作りの姿勢、生地に4Dラバーを使用。パターンを位置からおこして日本人向けに商品を設計。剥がれにくさや耐久性を追求。
 さて、7.29UST中継録画、なにしろイー・モバイルの電波状況がアンテナ一本での中継録画だったので、動きがカクカクしててろくでもない動画品質に。音声もほとんど聞こえませんが、あしからず。
http://www.ustream.tv/recorded/16305521
 IEでみると止まるので、クロームとか他のブラウザ推奨。
 今回の動画では、7.29の作業のほとんどすべてをだだ漏れに。内容は、彼女(ラバーコスチューム製造志願者)が作ってきた秘伝のパターンを、4Dラバーの生地に当ててカット、その後丁寧に表面をクリーニングするところまでです。この日は4時間近く、休みなく彼女は夢中でクリエイティブな作業に没頭してました。ちなみに、たまに映る、うろうろしているみすぼらしいカジュアルウエアの男は私です。
 こうやって、イー・モバイルに通信料4,000円以上も毎月払ってまでして、みんなに動画を見せる理由は何か。それは、ラバーキャットスーツを作るのって、マジで超たいへん、時間と労力が半端ない、超手間仕事だってことを言いたいから!!! 愛を見せたいから。愛? つまり、こうやって、若いガール(しかも美女!)が何度も何度も腰をかがめてめっちゃ丁寧に丁寧にラバーに向き合ってハンドメイドするラバースーツ。このスーツから、みんな何か感じ取れるでしょう? あたたかい何か。そう、これこそが愛です! 日本の物作りの哲学です! 女工哀史です(号泣、ただし海江田大臣7.29@国会風に)。
 さらに。ラバースーツ制作動画中継。実際のところはどうなんでしょう。みんな便利に思ってくれるんじゃないかなって。最近自分で作る人すごく多いから、こういうハウツー動画が見られるのはいーんじゃね?
 たしかにこんなこと、ちょっと前までは日本人のやる仕事じゃないって言いきってよかった。だからこそALT-FETISH.comは激安品を中国から輸入してバンバン売っています(そしてこれからももちろん売る)。でも、3.11が起きて、私もちょっと意識が変わってきた。安いからってどんどん物作りを海外に移すだけでいいのかどうか? どうもそれではダメっぽいというのが私の最近の認識ですが皆さんはどう思いますか?
 なお次回の放送は8.2(火曜日)昼過ぎ~を予定しております。次回は切ったラバーパーツにのり付けして乾かすまでを行う予定です。
 これっていいと思う、日本で物作りをしている、それも、めちゃくちゃマニアックな人たちの満足のために。この私たちの作ったスーツを着て、ラバーフェチの人たちが幸せな時間、自分を好きになれる大切な時間を持てるんだったら、僕たちはたしかに、文明の進展に寄与しているっていえると思います。専門的なスキルを持つ若い学生が、(4Dラバーの生地を使って日本人が作ったラバースーツとしては)かつてなくどこよりも安い値段で。キャットスーツに愛を込めて。

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 毎日新聞に寄せられた読者からの投書です。
「私は、原発事故にかんして国民全体に責任があるという考え方には反対です。電気の無駄使いについては責任があるかもしれません。でも、私たちは(原発の)危険性についてどれだけ知らされていたでしょうか? 学校で習ってきたでしょうか? むしろ、学校の掲示板に、原発はクリーンなエネルギーで、安全で不可欠なものだというポスターがはってありました。そうしたポスターや作文の募集もありました。それをしたのは、東京電力と国です。そんな教育をうけた私たちが、原発はあぶない! つくらないほうがいい! という意見をもつことができたでしょうか。これからみんなで話し合って、大人が何を間違えたのか、を考えていく必要があると思います。(神奈川県鎌倉市・小5)」
 まったくその通りだと思います。私たちが変態だということに関し、私たちや私たちの家族、そして国民全体に責任があるのでしょうか? ないと思います。学校では精子が卵子と出会って子供が生まれると習いますが、黒くてテカテカしたぴっちりした服を着たモノに生じる固有の性欲については、「河原に落ちていたエロ本」に運よく出会った人だけがそれがなんであるかおぼろげに了解できるのです。学校は教えてくれないからね。
 そしてさらに時を経て、私はこのラバーフェチの欲求がどうやら、自分の脳の病的な異質性から生じているらしいことを、ネットとか本を読んで、推測できるようになりました。私は、変態であるだけでなく、じつはほかにも細かく狂っています。たとえば、物心ついた頃から指の爪は爪切りで切ったことがありません。伸びたところはむしり食べてしまうんです。気持ちわるー。そして、何かに拘束圧迫された状態にとても恍惚感をおぼえてもっぱらそれでオナニーします。これって自閉症の人がよくせまい場所にこもったり、何かに圧迫されて安心するらしいことを本で読んで、ああ同じだと思ってます。つまり自分は自閉症なんだろうと。もちろん自閉症という病気は、レベルがあって、またいろんな症状も様々にあり、どういう症状が出れば自閉症ですといった感じではなく、それらしい症状(というか、エピソードや習慣、物の感じ方など)の積み重ねや傾向の度合いで、自閉症らしいかそうでないかが決まる病気です。だから私が今自閉症ですといったところで、すぐ病院行って治療して、場合によっては薬飲んで入院しなければならない、たとえば癌のようなものとはまったく違う点に気をつけてください。自閉症は、それを治したりすることは原則できません。病気というと治癒という短絡はやめましょう。病気=共生なんです。
 私のようなマイナーな変態も、周りを見渡すとどうも最近ではそうでもないみたいです。
 関係ないかもしれませんが、今は家族四人で暮らしている世帯は少数派です。そして、ひとり暮らしの世帯が多数派です。最近のなんかの調査で、世帯動向調査で、ひとり暮らし世帯が半数を超えたそうです。この日本。小さな六畳とかのアパートにみんな、ひとり暮らして、人とも話さずネットやテレビ見て、そしてたまに押し入れから(あるいは堂々と壁に吊した)ラバースーツをおもむろに引っ張り出し、「変態」的行為にふける。それがもはや、お父さん、お母さん、子供ふたりという「普通の」「正常な」世帯よりも多いんです。もちろん!ひとり暮らし=変態で、四人世帯=健全というようなことはまったくいえないんですけれども、少なくとも変態が変態的生を全うするのに、四人暮らし世帯よりもひとり暮らし世帯のほうがやりやすいに決まっています。
 そして今読んでいるグリーン革命によると、やっぱり地球を救う最大の功績は女性の少産です。途上国では女性は労働力としての必要性から、子供をバンバン産んで、水を運ばせたり、ゴミを拾わせたり、食料を取ってこさせたり、働かせたりして家計を維持します。まるでもう動物。それに対し先進国ではもう女性は子供を、生活のための必要から産む理由はありません。むしろ子供は邪魔。自分の好きなこと(もっぱら消費)をしたいのに、子供がいたらできません。ですから猛烈なスピードで先進国で少子化が進む。
 もっと、進めたい。グリーン革命のために。男が、ラバースーツを着てよがってたら、子供なんてできるはずもありません。シースの中に精子がドバッと出て捨てられるだけ。そのオナニー1回で、どんだけCO2が排出されずに済んだか。まさにエコ! 驚いた、僕たちラバーフェチは、エゴでオナニーしてたつもりがエコだった!
 我らが自閉症者、アスペルガー症候群のような者も含めて、ですが、こうした傾向をもつ人たちは今とても増えています。地球が自分の生態系を維持するために、きっと必要としているんじゃないかとすら思えてきます。ヒトという種族が増えすぎれば、地球はもうもたないんです。ゴールデンビリオンという、アメリカの中流層や日本人、OECDなどの主要先進国で、今の文明を謳歌している人口は、地球60億のうち10億人です。あとは貧しくて食うや食わずです。それでもこのゴールデンビリオンが毎日、何十億リットルも石油をどか食い消費している。そのために地球がバンバン暖かくなってきている。ゴアによれば、いやよらなくてももう科学者たちの共通認識として、地球はやばいと。もちろん、地球温暖化説に反対する広瀬隆が言うように、数十万年後にはまた氷河期がやってきて、とりあえずいったん、全部の生命が死滅することはあるかもしれない(原子力ももちろんハイ消えただし)。でも問題はそんなあとじゃなく、向こう十年とか、そういうスパンでの地球です。長期ではもちろんやばいが、短期でもかなりやばい。人が増えすぎて。そこに、人口を抑制する驚くべき救世主が降り立っている、この地球に。それが、私たち、ラバーフェティシストにほかなりません。私たちで止めよう、ストップ子孫。精子はこのラバーシースのなかに。
 皆さんこれを読んで、自閉症の気がある人ならラバーで安心できるのなら、どんどんラバーを着てほしいと思う。そして普通の女性に性欲が湧かず自分のラバー女装でしかチンコたたないんだよという私みたいなヒトも、正正堂堂とこれからは、信念に基づいて、ガンガン、オナニーしたい。1回1回の射精が地球に優しい。残酷な精子のように、少年たちは神話になるんです! ありがとう、ぼくの自閉症、ありがとう、ラバー。そして地球、大好きです。
「あんたたち、バカァ?!」
http://www.youtube.com/watch?v=55HTF0h4QAQ&feature=related

「自分のエロスを、突き詰めてください。幸せにはなれないかもしれないけれど、すっごいすっきりすると思う。今のあるがままの自分を受け止めてあげて下さい。それが自分へのギフトです」
代官山「M's Bar and Cafe」で開催された「smile! this is talk show 」でのトーク、モーリー・ロバートソン 2011.7.12


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1.マジでラバーフェチの市川が満足するものしか売らない、ラバーフェティッシュ
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とは限りません。そのことは皆さんなら当然ご承知と思います。

 

 筆者が敬愛するジャーナリスト、発言者、学者は村上春樹、辺見庸、モーリー・ロバートソン、田原総一郎、孫正義、田中優、金子勝、ライシュ、ダイアモンド、フリードマンなど。などなど、あーなるほどわかるわか感じの人々です。村上春樹、田原総一郎は私の出身大学と同じ早大第一文学部という、物書く偉人?たちを多数輩出したところなんですね。
 私がその大学・学部を目指したのはそういう人たちが学んだところならば何かあると思ったからですけれども、もちろんなにもありませんでした。っていうのは言い過ぎですね、まあありました。いろいろ。
 それから二十年経ち、今、私が毎日便所で読んでいる本『グリーン革命』(上)(フリードマン)では、中東産油国の自由度と、原油価格は、反比例の関係にあるとのことです。つまり、原油価格が上昇すると、自由度(女性の参政権や人権、教育、国民の知る権利、メディア報道自由度)は下がります。原油価格が下落すると、自由度は上がります。
 原発もそれに似ている気がします、つまり原発という資源が出るところ(原発立地自治体)は莫大な金が降ってくる、だからその地域のカルチャーやクリエイティビティーは一切育たず、ひたすら古典的な男尊女卑の古い農村のガチガチボンデージ状態が展開される。それで急にその金がなくなるともうダメみたいな。もっともっと原子炉作ってお金ちょうだーい、アディクションです。安全安心じゃなくて、金がいるんですねみんな。
 冒頭の偉大な知性の一つ、モーリー・ロバートソン氏もこのギチギチ思考停止のダメ日本を元気にするには、みんなが、外側から、マスコミから与えられたお仕着せの欲望ではなく、(たとえばラバーフェチのような)自分の本当の欲求、クィアな欲求に真摯に耳を傾けて、それを追求することが大事と仰っています。「原発爆発した? はーそれで。他に何か?とりあえず今は踊ろう!楽しもう!Shall we dance?」(2011.6.21 i-morley) 幸い、原発に近い地域の方からも、わずかながらラバーの注文は来ているんです。ですからきっと、そうした方々こそが、これからの日本を元気にしてくれると願って丁寧に祈りを込めて発送しています。もちろん日本が元気になる前に、彼のそれが元気になることが第一です。勃起第一!
 いやー、不肖市川、3/10にクローズアップ現代でi-morleyが取りあげられて以来、彼のUST中継にドはまりなワケであります。ALT-FETISH.comの提供しているサービスでモーリーさんと池田さんが一番喜んだのはなんといってもALT-FETISH.comのフェティッシュ動画です。モーリーさんてば、「私の撮った変態動画見てくださいって、メール下さい。番組終わったらニヤニヤてみますから」ってあるときUSTで仰ったんです。私はそれを聞いて、まさに!と思って送ったURLがこれです(この動画は私と客が結託して作成し、ドメインQUEERSUIT.comも取ってわーって作ったウェブサイトにあげた、完全無料で広告なしの笑える自爆「手作り動画」ですので安心して見てね)。
http://www.queersuit.com/session03.html
 この動画、池田さんもモーリーも見てくださったんです。うれしかったー。私としてはひたすらこれからも、モーリーと池田さんが喜ぶようなクィア動画を収録してはモーリーにこっそり送るというのを人生のミッションとして楽しみたい所存です。クラブは......、すいません、大音量と喫煙臭が自閉症ボーダーラインの身にこたえるので、辞退します。
 モーリーさんは、ALT-FETISH.comの商品で一番興味を持ったのは、春日さんのフェティッシュセラピーとバキュームベッド体験でした。なるほどーって思いました。
http://www.alt-fetish.com/service/1904/1904.htm
 皆さん知ってますか。株主となっても楽しめるってことを。東電の株主のなかには、ずーっと、定款に脱原発を書き込めと議案提出し続けている人たちがいます(フランスや中国、そしてロシアはバンバン原発これからも作るというご時世のなかで!)。そして彼らの賢明なる議案は、今年も含めて、取締役から一貫して反対され続けた歴史があります。ま、理由は、定款とはそもそも、事業の手段としての原発をするしないみたいなこと(些末な具体的事項)を盛り込むのにふさわしくないから、とかいうことなんですが。もちろんめげずに、彼らは議案提出し続けるでしょう、今後も。私企業の定款には何を書こうが勝手ですから、役員連中の拒否理由は屁理屈。このレアな東電株主たちの活動を応援しましょう、というのがモーリー前の結論。今は、こう書く以外にありません。その株主たち、きっと楽しいだろうな!

※今品切のBLACKSTYLE商品は今月末に入荷します。すでにドイツ出荷済み。


【フェティッシュジャーナル】[ラバーフェティシストのためのメルマガ・ブログ]
文・市川哲也
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1.マジでラバーフェチの市川が満足するものしか売らない、ラバーフェティッシュ
経験の質の高さ、これを裏付ける10年の実績
2.競合他社が手を出しにくい、回転の悪い海外雑誌や高額ラバーマスクを豊富に品
揃え(出血も辞さない在庫への投資)
3.キャットスーツで比較すれば日本で最も安い価格優位性
 グーグルやヤフーで上位に出るからといって、そこの商品やサービスが優れている
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 福島第一原発のこれ以上の暴発を阻止するためにそして若い人の被爆を防ぐために山田さんという方が発起して組織された任意団体「シニア決死隊」。昨日、ustreamで会議の模様が中継されていました。参加を表明したある60代の女性は、これまで何も知らないで電気を使ってきた、自分の無知に悲しさをおぼえるといっていました。私たち若い世代は、この民主主義国家で、原発推進を許してきた高齢世代に対する政治的責任をどうとらえるべきでしょうか。そもそも、原発推進派という人たちはどういう人たちなんでしょうか? ひと言でいえばメディア貧者ということだと思います。電力会社に資金提供受けて独占的に事業を行う既得権力の権化、大手マスコミの洗脳を浴びて自分で意志決定できなくなってしまった人たちです。そういう人たちが、選挙の都度、自民党を支持し続けてきたのです。
 ALT-FETISH.com提供ラテックスコスチュームの普及促進を目指す動画サイト、QUEERSUIT.comで再び動画の収録が行われ、直ちにアップされました。今回の動画撮影では、日本の健全なる意志決定をゆがめた大手マスコミと日本経団連にたいし、お仕置きのむち打ちとおしりペンペンの刑を食らわせてやりました。もっとも本当に大手マスコミの人や経団連の人を呼んで触ったりするのは気持ち悪いので、とりあえずすてきな代役をロイヤリティーの高いお客様から志願していただきました。
 このお客様は勇気ある実践者で、中国の製品でも何でも、自分の本能の赴くままにお買い上げいただいてまったく問題なく、着て楽しまれている方です。私も彼の中国製を楽しんでいますがこれまで健康被害というのは体験していません。もちろん、被害が今ないからといってこれからは分かりません。つまりおなじみ、「ただちに健康に影響はない」ということです......。さておき、この志願者を、残酷にも(ただし本人のご要望により)革製の乗馬ムチや、平手でブッ叩くのは不肖、市川です。やはり市民社会ということで、法と秩序の圧力に抗しきれず、マジで痛いほど叩くことはできませんでした。しかしながら、存分にあやしい雰囲気は味わっていただけると思います。びしっビシッとラバーにムチやら平手打ちがキマる緊迫感は、SM食わず嫌いの私からするとちょっと新鮮です。もしかして、いいかも?! これでオナニーした人がいたら教えて下さい。もっと作ってタダでアップします。
http://www.queersuit.com/session03.html
 ちなみにこの動画で、私(叩いている方)が着ているスーツですが、珍しい、おっぱいが風船みたいにふくらませられて、しかもファスナーが前のタイプです。これはALT-FETISH.comが契約している中国の工場のうちの1社に作らせた試作品です。3万くらいで売れると思いますので、関心のある方はメール下さい。
 さて、動画のお知らせはこのくらいにしておきまして、次に移ります。
 昨日から発売のヘヴィーラバーマガジン29号、ピーターが巻頭で嘆いているのは、雑誌に出たい、ラバー着たいという人はいくらでもいるが、そうした人たちがでは、その雑誌を買うかというと買わないという問題です。若い人たちは、モニターでネットから流れるショートタームで目に心地よくサラサラな情報コンテンツや、ゲーム、ソーシャルコミュニケーションに夢中で、わざわざ金を払って紙に印刷されたものを眺めることをしなくなってきています。しかしながら、じつはもともと、ファッションに敏感な人たちがこんなマニアックな雑誌を読んでいたのかといえばそれも疑問です。
 雑誌を買って読むというのはこれからはたとえば「茶道」のような、高尚な文化になるでしょう。そしてこの文化を担い継承していくのはほかならぬ私たちフェティシストです。
http://www.alt-fetish.com/mag/2006/2006.htm
 MARQUISは、ピーターとビアンカ(妻、ちなみに写真集ビザールビューティーhttp://www.alt-fetish.com/book/1018/1018.htmは彼女の写真集、そう、モデルなんです)という夫婦がやっているカンパニーです。ALT-FETISH.comはもっぱら、商品の発送を担当するビアンカとメールのやりとりをします。ビアンカは私からの最近のメールにこう書いてきました。「メールが届いてうれしいです。日本から、いいニュースは近頃まったくないからね。東京は放射能の影響はどう?」本気で心配しているようです。今、日本は世界から注目されています、それもきわめて悪い意味で。放射能を地球環境中にばらまいた、歴史に残るわたしたちの大罪です。おしりペンペン!! ムチ、バシバシッ!!
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 先日、5月にはじめた動画サイトQUEERSUIT.com(http://queersuit.com/)(もちろん無料、しかもフラッシュだからサクサクみられて高画質)にて、素敵な動画をアップしました。
「セッション02」
http://queersuit.com/session02.html
 動画に出演しているのは勇気ある我らが志願兵。胸に空気でふくらませる巨乳が付いたラバースーツを着込んでくねくねしているこの姿を、もしラバーフェチではない人が観たらきっとこう言うはず。
「一体何だこれは?! 変だ! 変態だ!」
 この変態っていう言葉こそ、文字通りクィアというわけです。ちょうど今ホットな原子力発電所の事故にたとえると、レディ・ガガが着るラバースーツのビジュアルが原発で発電された電気で灯される明かりだとすると(わあーあかるい、キレイ)、QUEERSUIT.com(http://queersuit.com/)の動画はさながら「炉心溶融」(危険、死ぬぞ)。でもいいんです、面白ければ、かっこよければいいんです。
 クィアというのは、「LGBTQのQ」(i-morley「憲法Q条」モーリー・ロバートソン、2011.4.19、http://www.ustream.tv/recorded/14135282)な訳です。LGBTは前から順に、レズ(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両方いける)、トランスベスタイト(異性装、衣装倒錯者)となります、Qすなわちクィアはそのどれにも当てはまらないけれども、いうならばとりあえず変態という意味です。以下、モーリーの発言。
「要はこの生真面目に、(日本人は手先が器用で勤勉という)優生学も一部垣間見られる、妙なサイエンスへの信奉、西洋への信仰、そしてよく見ると迷信の塊で作った日本を支えてきたオヤジたちの男尊女卑なこの美意識。がんばれニッポンのがんばれって、そういうイメージの亡霊がまた出てくるんだよ。戦後の復興をもう一回やろうみたいな。あれって、本当に場当たり的な、なにも考えないでひたすら頑張るのが好きな人たちは、彼らはいったいどういうことかって言うと、発想法やものの考え方が、がんじがらめにスクエアーな立方体のなかにグイグイ、ぎゅーっとグリットに収まっちゃってるわけ。その延長で、東電のトラブル隠しとか、ほんとうは、水に浸かっちゃった発電機なんかも、コストをカットしろという至上命令にとっても忠実なまっすぐな人がいて、生真面目な。彼はスクェアーで言われたこときちっとやってて、この部品じゃダメだやり直せと言われて、すいませんでしたってやるわけ。その考え方のきちきちぶりな潔癖な、しかも潔癖にやったってしょうがないんだよ、地球はそれでよくならないってことを誰も言わないまんま、ひたすら日本というシステムのなかで、きちーんと、自分のついたてに区切られた小さなワールド。そっから抜けないといけない。そのスクェアネス、何でもきっちり考えすぎる、そしてきっちり考えることで、世界全体は見なくていいっていう無責任もそこにあるワケよ。妙に責任を、自分の好きなところだけ、フェティッシュにとって、本当に考えなければ行けない地球の問題は、それとか、先祖の問題、先祖の住んでる土地のウランを取っていいのかって、インディアンのホピ族に訊かなかったかっていう話しなの。ホピはいやだっていったのにアメリカ政府が取った、だからそこに呪いがあるじゃん。そんなこと考えたって会社ではそんなこと聞かれませんからって。よく学生が、そんなこと勉強してて、それって試験に出るんですかって聞くことある。(中略)
 世界の不幸を加速しているマトリックスなグリッドがある、それは日本人全体がプチブルで小さくまとまっている以上変わらない。たとえば今度の原発も、新しい原発も、電気無いと困るし原発が必要だから、放射能くらい我慢して!って言われると、ハイ、分かりましたあって我慢するのが好きなの。(中略)
 LGBT、QのQはクィアー。あるいは、クェスチョンなの。LGBTはだいたい、全部セクシュアリティーのこと。LGBTで普通全部はいると思うじゃん。ところがそれは、人間の浅い論理構造で、人間のオリエンテーションや、何に愛するか、それは、計り知れないものがあるワケよ。なんでそうなるか自分でも分からないわけ。でもそれで感じるんだからいいじゃんみたいな。そういう人が、クィアーなの。クィアーというのは、変な人っていう意味なのね。まあ変態。ストレンジっていう意味なの。(中略)
 LGBTで排除だって文句言った人たちがいたから、LGBTその他なの、あるいは、月曜日には私はレズビアンだけど、火曜日にはノンケで、水曜日はおじいちゃんに惚れちゃった、そういう特殊な人はクェスチョンしている。LGBTQ? 頑張れ、ニッポン? 憲法、九条? Q条だよ、憲法クィア。
護憲で思考停止の実例↓
http://www.alt-fetish.com/service/aboutus.htm
 クィアーっていうのは、結局自分が裸になったときに自分がどの分類なのか分からない。がんばれっていわれたときに何を頑張ればいいのか分からないし、他人に与えられた幸せに向かって頑張ること自体が今回破綻したっていうか、破滅したわけじゃん。(中略)
 もっとお互いにやさしい、無理ながんばりを入れない、それぞれただの変態じゃん、俺たちっていう、Q!、クィアーな社会を作ったらどう? 全員がクィアってわけにはいかないから、がんじがらめになって、たとえば、新たなロワーカーストを作り出すんじゃなく。新たなスケープゴートを作り出すメカニズムが作動してきてる(福島から来た子を差別するとか)。発想力が切羽詰まってて、頑張れニッポンでまっすぐ行っちゃうと、新たな不謹慎な人間を叩くとか、東電が悪いとか、そういうふうに東電に怒りを向けてそれが罰せられれば妙に納得して、東電じゃなくて今度は俺たちで原子力やろうなってなるから、ここでトランスフォームして目覚めなきゃならない、日本人は」(続く)
 まちょっと、長く引用しましたがもちろん、正確性は担保しておりませんけれども、要するに言いたいのは、十把一絡げに、個人もそして個人の価値観もガチガチに1つの枠にはめて、「がんばれニッポン」(BY電通)、あと、「震災に負けない」(BY NHK)みたいなのは集団思考停止でそれで地球もダメにしちゃうし、持続できないから、もっと考えろと。疑問符を付けろって。そういうことをモーリーはいいたいんだろう。Qも無いままに、マスゲーム的に「頑張れニッポン」なんて、このQUEERSUIT.com(http://queersuit.com/)の動画以上にキモイって言うこと。そういう洗脳国民の思考停止プレイのほうが、この動画よりよっぽどキモイ。私も賛同するのは、ブロガーのチキリンも(ダメという意味で)そうだけれども、福島の人がかわいそうだから税金で賠償原資をまかなうのは筋だとか、これって喫緊の、最大のQ???だと私は思いますが、それで復興して何になるかっていうのが問題なんです。これまでどおり、男尊女卑な田舎の漁村で、自然ばかりきれいで、それで人々は交付金で思考停止状態のまま東電の安全神話も「復活」して元通りでいいのかと。相も変わらずなにも考えずに復興して果たして地球にとってどうなのかと。原発の最大の問題は今日も金払わないと見られないBSでやってたけど核廃棄物、数百年も冷やし続けないといけない、増え続けて捨てる場所もない超危険なウンコ(=放射性核廃棄物)をどうするのかっていう。そこなんだよね。持続可能じゃ、全然無いんです(自民党の河野太郎氏のブログご覧下さい、詳しく解説してあります)。原発で持続できるのは地元で原発交付金アディクションにされた気の毒な住民と、その自治体の保守系議員の財布の中身と霞ヶ関に官僚と巨大企業で展開する巨大原発利権だけなんでしょ。きりがない。まあそれはまあ、このくらいでいいでしょう。クィアだラバフェチだってったって、ウンコ食うのだけはイヤなんです!ってさいごにひと言。それであと、私が反原発だって言った瞬間「じゃあ電気どうするの」と突っ込む人いるかもしれないけれども、その人がそれですっきりすればおめでとうございます。ありがとう。ナイスツッコミってね。でも本当言うと残念だけどそれ(原発代替エネルギー)考えるの僕じゃなくて、税金とか電気代を国民から集めて太る政府や独占電気会社なんですよね。
 さて、この動画サイト、QUEERSUIT.com(http://queersuit.com/)は、私と同じようにラバーフェチの読者諸君が動画を探すときにさんざん体験してきたいろんな苦労を、一定程度解決できていると自負しています。だって、アカウント登録も要らないし、日本語だし、キレイに光り当たっているし、服のサイズピッタリだし、何よりミクシーだの、ニコ動だの、ユーストリームだの、ユーチューブだのの法人にメタレベルで検閲されないからいつでもいつまでも観ることができちゃう。まさにクラウド。

※BLACKSTYLE、MARQUISの在庫を更新

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 ALT-FETISH.comが始まって10年が経とうとしています。残念ながら、ALT-FETISH.comの10年すなわちゼロ年代は、失われた10年といわれ、格差が広がり、年金やエネルギー政策など日本を根幹から支える仕組みが次々と破綻しています。こうした時代にあって私たちは(以下略)。
 さて、私たちは今、私たちのこのラバー、ラテックスフェティシズムが、ゲイGでも、レズLでも、SMでも、ボンデージでも、バイでも女(男)装癖Tでもない、まったくこれまでのカテゴリーに属しえない特異なものだという認識をもつに到りました。LGBTのいずれでもない、Qというわけです。QはQueerのQです。クィアはこうした変態カテゴリーのまさにオルタナティブ、そうです、オルタ・フェティッシュの、オルタナティブです。皆さん、これまでの10年、ありがとう、そしてこれからの10年も、一緒にクィアで行きましょう!!
 市川哲也は今日、クィアを伝導するべく、動画ストリーミングサイトを新規に立ち上げました。http://www.queersuit.com/
 このサイトでは、クィアな動画を市川が思いつくままにUstream配信します。そして、高画質なHD動画をアーカイブしていきます。記念すべき第1弾配信は、急ですいませんが、明日、すなわち5/2の午前中に予定しております。同時中継というのが非常にいいと思います。今いろいろ「だだ漏れ」されているわけですが、ラバーを着て愉しんでいる様子はたぶんないでしょう。期待してください。ぜひご覧いただき、これからご案内するフォトコンテストの参考にしてください。
【ALT-FETISH.com開設10周年記念・読者フォトコンテスト 作品応募要項】
 ALT-FETISH.comは開設10周年を記念し、このたび読者フォトコンテストを開催いたします。皆さんが日頃仕事やプライベートな領域で生かし切れていない、あるいはもてあましている熱意やクリエイティビティーを、大好きなラバー写真に結実させてください。
◎キーノート:クィアな私ってなんのことでしょうか? クィアとはLGBT(つまりレズ、ゲイ、バイセクシャル:両性ok、トランスセクシャル:性転換者)以外の「変態」のことです。私(市川)自身がそうです。ラバーは好き、ラバーを着た自分や女の人が好きです。しかしながら、LGBTいずれのカテゴリーにもぴたっとはまりません。普段はごく普通?の男で、女性とのセックスも普通にします。女装したり相手が男性だったりということはありません。でもちょっぴり脳がやられているみたいで、ラバーに異様に興奮してしまいます。まさにフェティッシュ、変態です。これはクィアというカテゴリーにしか入りようがないものです。たとえばこんな写真を見てみたいです。
クィアな写真といえばここ、アレクサンダー・ホーンのL-A-TEX.com
http://www.l-a-tex.net/web/e/mywork200.html
 もちろん、ラバーフェチならゲイでもレズでもいいんです、バイでも女装癖でも。ラバーを冠すれば大歓迎。それがクィアです。普通の人でも、SM嫌いでも、ドSでもドMでも、ゲイでもレズでも、おじいちゃんでもおばあちゃんでも、オッサンでもメタボでも痩せでも、ラバーを着る、ラバーにかっこよさ、エロさを投影する。それが変であり、ALT-FETISH.comにあつまるクィアの由来です。こんな「クィアな私」を象徴するような写真作品を今回広く皆さんから募集したいです。
◎テーマと作品に求められること:「クィアと私」をテーマとし、非日常の中でラバーフェチの楽しさ、開放感が伝わってくるもの。ポジティブな逃避! ドールやフィギュアはダメ、人間がじかに着用したラバーキャットスーツが美しく撮れている実写もの(CG、イラストはダメ)。
◎審査員:市川哲也
◎応募資格:ラバーさえあればどんな孤独にも耐えられる至高の精神の持ち主、というのは冗談で、応募者本人に著作権が帰属する作品でなおかつ、被写体が本フォトコンテスト応募の目的という肖像権の利用を承諾している作品。これらの条件を満たしていれば自画撮りでも人に撮らしたものでも何でもいいです。なお、すべての応募作品の応募を持って、著作権者は、その権利の利用・収益処分方法をすべてALT-FETISH.comに一任していただくものとします。これに同意できない場合、応募はできません。デジタルカメラおよび、PCまたはMacを所有し、または、これらIT機器を扱えるリテラシーをお持ちの方。
◎作品の利用方法:ALT-FETISH.comをはじめ、同サイトを運営する法人ファティーグが直接運営しているウェブサイト内のウェブページに掲載したり、紙に印刷したりして広く公衆に配布します。
◎応募方法:72dpiで、縦または横の長辺が800ピクセル以上、3000ピクセル以下のデジタル画像データ(jpg形式)、応募者1名につき1枚。1名につき1回のみ応募可。データはファイル名を半角英数字、拡張子を.jpgにして(例:abc.jpg)メールで送信してください。送信先は次項「作品の送り先」参照。小さな携帯写メとかで送ってきた場合は無効です。
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 ・200字以内のコメント
といっしょに写真データを添付でお送りください。なお、もし住所やお名前が記載されていない場合は、賞金を受け取れないことがありますのでご注意ください。
◎作品の送り先:oubo20110630@alt-fetish.com
◎賞金:最優秀作品1点(1名)へ7,000円を進呈(受取人の本名・額面7,000円が記載された普通為替証書を特定記録郵便にて発送いたします。なお、本名など個人を特定できる情報は当然ながら非公開で扱いますのでご安心ください)。最優秀作品以外はウェブにて発表のみで賞金等はありません。
◎発表と賞金受領権利無効について:ALT-FETISH.comにて発表。受賞決定後3ヶ月以内に、メールで連絡が取れないとか、住所が書いていないなどの理由で賞金を発送できない場合は受領権を放棄したものとして扱います。
◎応募締め切り:2011.6.30
◎発表:2011.7.7 ALT-FETISH.comにて発表。
◎今後:今年の状況次第
◎その他:応募者がこの仕組みを悪用したり予期していない方法で応募してきた場合は、随時応募のルールを変更します。

 多くのラバーフェティシストの圧倒的な熱意あふれる作品を、お待ちしております。
 なお、東京都小金井市のミニマルスタジオは、停電対象外区域(鉄道給電エリア内)なのでいつでも使えて、2時間4000円の格安スタジオです。作品を撮るのにうってつけでおすすめです(ALT-FETISH.comは利用を仲介斡旋しません。利用希望者はミニマルスタジオへ直接申し込んでください)
ミニマルスタジオ
http://www.minimalstudio.jp/
 ミニマルスタジオは、スタジオ内での利用に限りカメラも三脚もPCも無償で使えます。カメラはPCに接続してストロボ連動、リモコン制御でセルフ撮影が可能です。したがってひとりでも自分の写真を撮ることができます。ぜひご利用ください。

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 ラバーキャットスーツ、ラバーフェチから効果的に愉楽を引き出すためには、コスチュームやシチュエーションを使っていかに、通常の普段の、自分から遠ざかるかが鍵となります。社会的規範にガチガチに拘束されて身も心も不自由さから来るフラストレーションに倦みきっている私たちの心身はいつも、ラバーによる大変身、大変化、転換を求めているのです。
 今日から発売のヘヴィー・ラバー・マガジンNo.28ではラテックスコスチュームを使った大転換のテクニックの実践者である、ラバーシスターズの活動と、アマチュアモデルを使って、ラバーコスチュームと照明の工夫によりフェティシズムへの情熱を引き出すことに成功し続けている天才的写真家、L-A-TEX.comのアレキサンダー・ホーンのインタビューが掲載されています。
 まず前者ですが男性が変身を遂げる場合は、男性には生来備わりようもない女性のふくよかな体型を備えるために、空気を入れてふくらませて形を作る特殊なラバースーツが出てきます。このスーツを着ることで、ゴツゴツした岩盤のような男性の身体は胸やヒップにふくよかな隆起を獲得し、美しくなだらかな起伏に富んだボディラインを形作りはじめます。股間には大きく強調された外陰部大陰唇をモチーフとする造形物が装着されます。そして、精巧に作られメイクも施されたフィーメールマスクをかぶり、ウィッグを付ければ、そこにいるのはポルノスターそのものです。中にいる人間に許された外界との接点は、両目と鼻に開けられたわずか数ミリの穴のみです。変身を遂げたフェティシストはこの号のグラビアに描写されているようなさまざまなカテゴリー、シチュエーションでのプレイを堪能します。これらのファンタジーはいずれも本場のラバーフェティシストならではの筋金入りの妄想からわき出るアイディアの結晶です。
 そして、90年代から私が非常に注目してきた有名なフェティッシュフォトのサイト、L-A-TEX.comのインタビューは見逃せません。クリス・アンダーソンがフリー云々と言い出すそのはるか前から、彼はこの自らのサイトで、多額の私財を投じて撮る写真たちを惜しげもなく無料で公開しているのです。彼の記事とインタビューを以下に訳出して掲載しますが、これを読むとフェティッシュな情熱に満ちあふれたこの写真家の哲学には、「営利」というけちくさい資本主義の欲望など微塵も感じられません。私たちがこの世に生まれてきてやりたいのは、フェティッシュな対象を目にしたい、手に触れたい、写真に撮って表現したい、そういうことです。それが目的であり、撮った瞬間には目的が達成されます。そして次の欲望はもちろん、もっといい作品を作りたい、そういうことです。決して、もっとあくせく数を増やして金儲けしたいとか、そういうことではないのです。前回のメルマガでも紹介したマーキスジャパンを主催する人物もまた、そういう情熱の持ち主です。
HEAVY RUBBER FETISH MAGAZINE No.28 84ページ特集「アレクサンダー・ホーン L-A-TEX.comの歴史と現在」 記事抄訳
アレクサンダー・ホーンはむしろ古典的なカメラマンといえる。なぜなら彼の写真はほとんどわずかにしかデジタル加工やレタッチ処理されていないからだ。彼はそうした古典的なカメラマンはもはや絶滅危惧種の職業だと知っている。というのも今日、誰でもフォトショップさえ使えれば、つまらない写真も傑作に加工することができるからだ。「私は依然としてアナログ写真を撮っている。そしてこれは続けようと決意した」彼はそういって笑う。「理由は単に僕が怠惰だから。写真を撮るときに、完璧なものをその場で撮れば、あとでデータをいじる手間が省けるだろう」
 ホーンは1990年代の初めにフェティッシュな作品を撮り始めた。彼は、何を自分が求めているかがよく分かっていなかった。ラテックスをまとった美しい若い女性の姿を。数年がかりで彼は自分のスタイルを確立した。素人モデルを使うから、彼はプロ以上にライティングに拘る必要があった。この熱狂的なフェティッシュへの情熱のすべて、本当のフェティッシュ感覚、そして本物のルックスは、デジタル加工処理をうわべに施しても決して得られるようなものじゃない。
 ホーンは1995年にウェブサイトL-A-TEX.comをはじめた。作品をより大勢の人に見てもらうために。何年も続けるうちに新しいアイディアを見つけるのがだんだん難しくなってきた。結局繰り返し作品を撮るしかない。「実際、僕は同じものを何度も撮ってきた。でもその理由はたった一つ、そうすることによってしか、上達する術はないと分かってるから。まあそうはいってもコスチュームを変えたりして新しい作品を撮る試みにはトライし続けているけど。」
 たいていのホーンのモデルは、若いし、当然コスチュームだって持っていない。だから北ドイツ出身のこの写真家は自分で専用ワードロープを構築するしかなかった。「いやー高く付いたよ、撮りたいもの、気に入ったものは全部自腹で買ってきたんだ。幸い、最近ではいくつかのラバーコスチュームのメーカーがかなりのリベートをくれるようになってきたけどね」
 ホーンの写真は彼の好みを反映している。そして美を表現している。フェティッシュに内在された。ビザールなタッチの写真からでさえ、美はそこにある。もちろん、汚らしさやポルノチックな表現抜きで。ラテックス、マスク、そしてボンデージはアレクサンダー・ホーンのメジャーな要素だ。それらは私たちにヘヴィー・ラバーの風をまっすぐに届けてくれる。
インタビュー
MARQUIS(以下M):いつウェブサイトを始めましたか?
Horn(以下H):1993年に最初のフェティッシュ写真を撮りました。サイトを始めたのは1995年です。
M:どのくらいの業務がこれらのアップデートの裏側で行われているんですか? デザインや、特に全部無料で公開しようとしてからの。
H:めちゃめちゃたくさんです。全部やってるんです、自分で。プログラミングから何から何まで。しかもオープンソースのコンポー年つとかASPなども使わずに。
M:モデルでは、素人も、プロも使ってますね。素人モデルとプロの違いってどんな感じですか?
H:私はプロのフェティッシュモデルの多くと仕事をしてきました。たとえば、ジーン・バードット、ダンテ・ポッシュ、スウェイ、ダイアナ・ナイト、ラバードール、レベッカなどです。
プロと素人、それぞれメリットデメリットがあります。経験豊富なプロフェッショナルモデルの場合、最初は仕事しやすいでしょう。緊張感や不安感が少ないから。でも自然な表現をプロから引き出すのは難しい。なにしろあまりにもポーズや表情がルーティン化してしまってるから。ありがちっていうやつですか。
アマチュアモデルは恥ずかしがったり不安を感じていたりして最初はたいへんです。でも彼女たちはそれを克服するとむしろプロよりも説得力のある画が撮れます。それは別としてもアマチュアは私のウェブサイトでしか公開されていない、つまり単独、限定公開という点も有利ですね。
M:モデルに求めることってなんですか?
H:容姿とかプロポーションといった明白な基準の次に重視するのはラテックスへのウソ偽りのない情熱です。もしモデルがラテックスに心地よさを覚えることができないなら、いい写真にはなりません。あと女王様の場合は、撮影中は女王様でいていただく必要はありません。撮影中はカメラマンのいっていることをよく聞いてカメラマンにしたがっていただきたいです。
M:好きならバーアイテムは?
H:私の好みはラテックスマスク、ギャグ、そしてキャットスーツです。インフレイタブル(空気でふくらませることができる)服も好きです。
M:あなたの好きなままに撮りたいですか? それともモデルのテイストも重視してモデルに妥協しますか?
H:何を着るかは、モデルと私で話し合って合意したものを選びます。彼女がそもそもその服を心地よいと思わないのなら、よいパフォーマンスは期待できませんし。また彼女にとってもその撮影は意味をなさないでしょう。
M:今まで15年撮ってきて、数え切れないほどのシチュエーションを見てきたと思います。まだ実現されていないもので、あなたの温めている撮影アイディアはありますか?
H:そうですね、興味深い環境、パーティーイベントでのフォトセッション、通常とは異なるライティングに関心があります。新しい服にも挑戦したい。町中や、近未来を想像させるロケーションで撮影するのも好きです。
M:他のプロジェクトについても教えて下さい。
H:そうですね、L.A.Texからスピンオフさせた、フェティッシュパーティーやニュースについてのインフォメーションのサイトを立ち上げています。このサイトでは私のもう一つの重要な活動、フェティッシュパーティーのスナップ写真も掲載しています。私は世界中を旅して、世界各国のフェティッシュイベントでスナップを撮っているんです。Kink in the Caribbeanではオフィシャルフォトグラファーです。アメリカ、カナダ、英国、オランダ、もちろんここドイツでもほとんどのフェティッシュイベントに行っています。
2002年にはDVDも出しました。今は品切ですが。私の写真はセックス 野生の道を行くというサンプルブックにも掲載されたことがあります。本当は自分の写真集が出したいんですが、ふさわしい出版社はまだ見つかりません。(取材・文:たぶんピーター、日本語訳:市川哲也)

ヘヴィー・ラバー・マガジン No.28(英語版)は今回はワケあり品(端折れ曲がり)を500円引きで売っています。ご注文時のオプションで「訳あり-500円引き」オプションをお選び下さい。数に限りがあります。
http://www.alt-fetish.com/mag/2024/2024.htm
MARQUIS No.50も同時発売。
http://www.alt-fetish.com/mag/2023/2023.htm

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文・市川哲也
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(写真付き記事全文http://www.alt-fetish.com/cnts/media/101230cosholic/index.htm
 文学とは何かといいますと、個人的体験の普遍化です。今日、世の中にあふれる情報が均質化し、あらゆる人間の活動がシステム化(定型化・平準化)されつつあります。世界を超えてこの傾向は加速しつつあります。どこの郊外に行ってもおなじコンビニエンスストアのおなじ品揃えが暮らしを支えているし、ネットの世界でもヤフーやミクシーといった大企業がコミュニケーションの中身さえ同じようなものに平準化しています。
 そうした平準化された世界、システム化された社会のなかでストレスを感じ、違和感を覚え、自分は違うともがきながら生きている私たちが一方で確実にいます。私たちの違うという問題、自分は違うんだという意識こそが、私たちにとっての生存であり、それは毎日の個人的体験の蓄積のなかでより克明に見いだされる感覚でしょう。
 さてここに文学が出てきます。文学というのは個人的体験(エピソード)を書き記すことで大勢の読者のあいだに共感知を引き起こし、社会全体がそうであるかのような普遍化をもたらします。この普遍化が、システム化された面白くもない、まったく古くて変わらない社会に違和感を覚える私たちにカタルシス(浄化作用)をもたらしているのです。
 写真もまた文学のような相貌を持ちます。写真芸術の本質、あるいは正統的な写真の作風を云々するとき、必ず問題になるのが、わたくし性ということです。表現が一般にそうであるが、写真はしょせん、私(すなわち撮影者自身)の感情の表白です。ところで、それは、作者の体験した事実を忠実にウソ偽りなく模写することによって成り立つ「感情の表白」であるところにその特質があります。ですから、一枚の写真を裁く価値基準があるとすれば、それは撮影者の体験した諸事実が、いかに迫真性を帯びて、一瞬の露光に表現されているか、という点の判定にあります。
 感情は個人的体験の結露です。写真は個人体験でありながら、文学同様、見る他者(もの)に共感知を引き起こすことができます。そういうわけで今回、秋葉原で行われた某デジタル展示即売会に文学作品としてのALT-FETISH.comDVDやMARQUIS刊行物を展示即売してみました。売り子にラバーキャットスーツを着せたので、お題は「ラバーキャットスーツin秋葉原!」
 2011.12.30はコミケの3日目に該当します。このイベントはコミケとは無関係ですが、コミケから流れてきたヒトタチを集客できるよう、夕方から夜まで行われていました。場所も秋葉原なので、コミケから流れてきた方々が大勢やってきます。
 市川がもっとも驚いたのは、展示即売会でありながら、会場の壁際にコスプレイヤーが数メートルおきに立ち、カメラマンのシャッターを浴びているのです。つまり即席の撮影会になっていました。いや正しくは即席とはいえません。カメラマンたちは、撮影したいと思うコスプレイヤーの番号が書かれた「整理券」をあらかじめ主催者側から購入していました。お目当てのコスプレイヤーを撮影するのはひとりのカメラマンで、「持ち時間」は観察によると3~5分程度でしょうか? その間、同じコスプレイヤーの整理券を買った他のカメラマンは、列を作って並んで待っているのです! カメラマンたちは手に手に、日本製の一眼レフカメラを持って無言で自分の番を待ちます。そして、コスプレイヤーは床に寝そべったり、股を広げて下着を●●●したりしなかったり、もう大サービスです。指を半開きにした唇にそっとのせる。ずれためがねを直す仕草をする。短いスカートのあいだから白い太ももを露出させる。そんなひとり芝居の素人女を、いい大人が黙々とカメラに収めます。カメラのシャッター音だけが響きます。
 もちろん、コスプレイヤーは特定のゲームやアニメのキャラクターに由来する衣装のコスチュームを身につけています。したがって、なんのキャラにも由来しないALT-FETISH.comの売り子siki嬢は浮いてしまっています。なんのキャラですかと訊かれても答えようもありません。ドイツの有名?なファッションブランド、Cosmic coutreのものですといったところで知ったこっちゃありません。
 同人メディア即売会ですからみんなが売っているものと、ALT-FETISH.comが売っているものには甚だしい乖離が、ここでも生じています。ALT-FETISH.comはMARQUISの雑誌や、自社のエロDVDを格安で売ってみました。しかし売れたのは、あどけない少女がラバー姿でファックしている(ように見えるよう作った)まどか二十歳がわずかに2枚だけ。この結果については私は怖すぎるので論評を控えます。
 左右のブースの方々が売っているDVD(というかjpegファイルがたくさん入ったCD-ROM?)、行列ができていて、どんどん売れていきます。一体何だろうと拝見しますと、結局これも特定のキャラクターのコスチュームを着てそれっぽいメークを施した販売者本人(!)が、きわどい姿態で写っている写真集でした。よく売れているのはエロいこと、しっかりキャラを表現していること、そして本人が手売りしていることです。ただここでいうエロさがALT-FETISH.comが追求しているラバーキャットスーツの美学とはまったく無関係であるという点は強調すべきでしょう。だって、連中のエロさの本質は、「露出」だから。真逆でしょ、ALT-FETISH.comは。ALT-FETISH.comが至高とするエロティシズム=トータルエンクロージャー、分かりやすくいえば全部覆い隠す!!ですからね。それに、ALT-FETISH.comにはキャラがいないのも皆さんに評価してもらえない要因かもしれません。ざんねん!
(写真付き記事全文http://www.alt-fetish.com/cnts/media/101230cosholic/index.htm
取材・文 市川哲也
スタッフ siki様
衣装協力:COSMIC COUTURE マーキスジャパン様http://www.marquis.jp/

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